探偵社に相談するメリットは？

1. 気持ちの受け止め（共感と安心の提供）

まず、相談者がどのような気持ちでいるのか、その苦しみや不安に寄り添い、共感を示すことが最も重要です。不倫というデリケートな問題で相談に来る方は、精神的に不安定な状態にあることが多いため、安心して話せる雰囲気を作ることが信頼関係の構築につながります。

• 「つらいお気持ち、お察しいたします」

• 「よくお話しくださいましたね」

2. どうしたいかの確認（目的の明確化）

相談者が最終的に何を望んでいるのかを明確にすることが、今後の調査方針を決める上で不可欠です。

• 「離婚を考えていらっしゃいますか？」

• 「関係を修復したいとお考えですか？」

• 「慰謝料請求を検討されていますか？」

• 「まずは事実を知りたい、という段階でしょうか？」

3. 記録と外での行動記録の必要性を提示（証拠の重要性）

不貞行為の事実を法的に証明するためには、客観的な証拠が必要であることを明確に伝えます。この際、**相談者自身が日常的に収集できる記録（家庭内の行動記録など）**と、**探偵社による外部での行動記録（不倫相手との接触など）**の両方が重要であることを説明します。

• 「裁判で不貞行為を立証するには、〇〇のような証拠が必要です」

• 「ご自宅での様子や、ご主人の変化なども、重要な手がかりになります」

4. 記録方法のアドバイス

相談者自身ができる記録について、具体的な方法や注意点、そして法的なリスクがない範囲でのアドバイスを提供します。

• 「日記形式で、〇月〇日、何時頃、どこに出かけて、何時に帰宅したかなどをメモしておくと良いでしょう」

• 「不自然なレシートやメールのやり取りなども、証拠となり得ます」

• 「ただし、ご自身でGPSを仕掛けたり、無断で盗聴・盗撮を行うことは、法的な問題が生じる可能性があるため避けてください」 これは、違法な証拠収集を未然に防ぐためにも非常に重要なポイントです。

5. 有料・無料の明確化

相談の段階で発生する費用について、事前に明確に提示することは、相談者の不安を軽減し、信頼性を高めます。

• 「ご相談は無料ですが、実際に調査を行う場合は費用が発生いたします」

• 「ここまでのヒアリングは無料です。お見積りまでは無料で対応できます」

どこからが有料になるのか、何に費用がかかるのかを具体的に説明し、納得してもらう努力をします。

6. 契約書の締結（透明性と法的な保護）

実際に調査を依頼する場合、必ず契約書を締結します。契約書には、調査内容、期間、費用、報告方法、個人情報の取り扱い、万が一の際の取り決めなど、重要な事項を明記し、双方の合意を得ることで、トラブルを未然に防ぎます。

• 探偵業法に基づく重要事項の説明

• 料金の内訳、追加料金の有無

• 調査の目的、期間

• 報告書の形式や納品方法